2013年04月28日

観光地として確立する瀬田の一押し

滋賀県大津市瀬田は琵琶湖から唯一流れ出ている瀬田川に近いことからそう名前がついた地名である。
瀬田川は京都府では宇治川、大阪府では淀川と各々名前と変え、生活用水として活用されている。そのため、この二つの県とは経済的に支えあっているのである。
瀬田は東には山が、西に行けば川があるというまさに、自然に囲まれた地域である。


瀬田川を挟んで向かいの山に夕日が沈に始めると、その光が川に注ぎ込む。そして、右手に見える近江大橋と大津プリンスホテルにライトアップがされる。この二つがほぼ同時になるために瀬田川がその時間だけ美しい場所へと化すのである。この景色を満喫しようと毎日のようにデートや散歩をしている人たちがたくさんいるのだ。










瀬田川岸から見た夜景














また、2005年に放送されたドラマ『がんばっていきまっしょい』では最終回のボートの試合会場として利用されたり、今年の3月には滋賀県出身のお笑い芸人の宮川大輔さんの料理番組では瀬田シジミが取り上げられ、実際に瀬田川でシジミの漁を体験する企画が放送されるほど、ロケ地としても活用されているのである。




















ボートが盛んな瀬田川で練習に励む学生たち













瀬田川にかかる瀬田唐橋は歌川広重によって描かれた近江八景のひとつ『瀬多夕照』や松尾芭蕉の詩にも含まれていることで有名である。古墳時代頃に景行天皇によって架けられたのが最初であると伝えられており、滋賀を通って京都に行く際に必ず通る橋でもあったために戦争があるたびに唐橋を焼き落として相手の足止めをする戦法から『唐橋を制する者は天下を制す』という遺言も残されている橋である。










近江八景『瀬多夕照』













さらに唐橋の地に窯を築き『唐橋焼』と名づけられた。唐橋焼の特徴は古くから伝わる陶の技法に、新しい釉薬の色彩を加え、手描き・手造りで現在の生活にうるおいをもたらす陶器造りを目指し、古来より愛されているフクロウをモチーフで琵琶湖ブルーを基調に創作されているものである。実際に一般の方も唐橋焼の制作を体験することもできる。

筆者のオススメする瀬田の特産品は『たにし飴』である。
瀬田のたにしの形をしたニッキや黒砂糖を使った甘辛い飴である。
たにし飴は唐橋の近くに構える老舗『辻末製菓舗』で買い求めることができる。
筆者の住んでいる家の近くでもあり、幼い頃はおやつの時間にしょっちゅう買いに行っており地元の方々からはとても親しまれたお菓子である。













筆者オススメのたにし飴














5月5日には毎年子供の日にちなんで若松神社では神輿を担ぎ、神様が瀬田を守ってくれるようにと行われている。
筆者は毎年見て、男たちの表情や熱気からいつも感極まって声援を送っている。
瀬田には1号線が通っているのだが神輿を担いで横切っていくのが恒例であり、車を止めてまで回っている迫力を見に他の地域の方が来るほど活気的な祭りである。














1号線を神輿を担いで横切る男たち














ここ最近では田畑が開拓されて、住宅地や商業施設が増えるとともに、京都・大阪に近く、交通整備がされているためが人口も急激に増加している。注目されているということは観光に訪れている人も間違いなく増えているのである。より住みやすい町へと化し、観光地としても有名になることを期待されているのである。












より大きな地図で 人口と商業施設の増加で活性化する瀬田 を表示



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